当時、私たちが宿泊した「なずな食養庵」は、周りが広い畑に囲まれた平屋建てでした。
辺りには美しい田園風景が広がっていて、大変気持ちの良い場所でした。
ちょうど、小学校が冬休みの時期だったので、外はとても寒かったのを憶えています。
でも、部屋の中には石油ストーブがあり、こたつもあったので暖かく過ごせました。
赤峰さんは畑仕事を終えたあと、私たちの様子をよく見に来てくれました。
そして、「アトピーの人(ストレスがたまっている人も)は、下腹部に‟しこり”があるんよなぁ」と言って、お腹を「の」の字型に強く揉むように押しながら、ほぐしてくれました。
「治りが早くなるんよ」と言いながら、何度もやってくれました。
それから、かゆみがひどいときには、なんと、自然塩をすり込んだり、自然塩を入れたお風呂につかるとかゆみが治まってくる、とのことでした。
(汐湯はもうかんべんして~)と思った私でしたが、また挑戦してみようかなと思いました。
肌のカサカサがひどいときは、カラダが油切れなのだそうです。油をたっぷり摂ること。なたね油などを直接肌にぬっても効果がある、と教わりました。
食べ過ぎにも注意すること。アトピーの人たちは、とにかくよく食べる(大食)の人が多いそうです。
赤峰さんは、
「Hちゃん(私のこと)も食事の時はよく噛んでゆっくり食べるようにしような」
「解毒力の強い玄米やはと麦、小豆、みそや梅干しなどを毎日食べて、長年カラダの中にため込んできた毒素を、できるだけ早く外に出してしまうんよ。そして、新たな毒素は、いっさいカラダに入れないようにしような。きっとキレイになる日がくるから、がんばろうなぁ」
と励ましてくれました。
楽しくて、とても良い勉強ができた私たちの宿泊生活も、そろそろ終わりに近づいてきていました。
第15話「それぞれの出発」へつづく…。

いつも応援してくださっているかたへ、本当にありがとうございます。
はじめましてのかたへ、よろしければまたのぞいてみてくださいね♪ ふうよしママ