私が11才だったころ、今から25年以上も前ですが、突然、アトピー性皮膚炎になりました。
最初は、頭皮にニキビのようなブツブツができ始めました。
(どうしたんやろ?)と思い、母親と一緒に近くの皮膚科へ行き、診察してもらった後、そこでステロイド剤の入ったぬり薬をもらいました。
そのころは、ステロイド剤についての知識は母も、もちろん私も持っていなかったので、
「良いお薬をもらって良かった~」なんて、よろこんでいました。
さっそく頭皮にぬってみると、ブツブツがどんどん消えていきました。
(治ったんやな、やったー!)と、その時はうれしい気持ちでした。
ところが、
1か月ほどたったある日、顔や首、ひじの内がわと、ひざの裏がわにとてもかゆいものが出てきたのです。
アトピー性皮膚炎でした。(以降、アトピーと表記します)
それはそれは、本当にかゆいものでした。
子供の頃の私は、ガマンができません。
それに、アトピーの症状で真っ赤になってしまった顔で外へ出たくはなかったですし、恥ずかしくて学校へも行きたくありませんでした。
そこで、あの皮膚科でもらってきた、ステロイド剤をぬってみようと思ったのでした。
第2話「こわいぬり薬」につづく…