私のアトピーの症状は、ひどいものでした。
特に、顔と首にかゆみが出ていて、かゆくてかいてしまうと、皮ふから汁のようものが出てきてそれが固まり、私のほっぺたは、ゴワゴワ固く、ふくらんでいました。
まぶたは腫れて、目が細くなっているために、人が変わった様でした。
それでも私は、薬を使わないで改善させる方法を模索していました。
そんな時、近所の幼なじみの、Nちゃんのお母さんから、
「汐湯(しおゆ)はアトピーに効くらしい」という話を聞きました。
私は、(汐湯かぁ、本当に効くんかな?なんだか、肌にしみて痛そうやなぁ)
と、あまり気が進みませんでしたが、
さっそく、幼なじみのNちゃんと一緒に行ってみました。
こじんまりとした、古い建物の中に、その汐湯のお風呂がありました。
Nちゃんが先に入り、彼女はとても気持ちよさそうでした。
いざ、私も入ってみると、
やっぱり、首や手足の傷に、しおのお湯が
ものすごくしみて痛かったのです。
私は思わず「ひぇ~!」と、さけんでしまいました。
案の定、あまり長くは入っていられず、すぐにお湯から出てしまいました。
教えてくれた、Nちゃんのお母さんの気持ちは大変ありがたかったのですが、
私は(汐湯はもういやだ~)と、つくづく思ってしまったのでした。
第7話「アトピー治療?」へつづく…