12才になった私は『薬に頼らずにアトピーを治したい!』と思い、薬をつけるのをやめました。
すると、抑え込んでいたものが一気にあふれだすかのように、かゆみとなって現れてきたのです。
その様子を見かねた母は、今度は私を小児科へ連れていきました。
そこのお医者さんは、ちょっと変わった、おもしろい先生だとうわさのある方でした。
まず、「アレルギーの検査をしましょう」と先生に言われ、血液をとって調べてもらいました。
すると結果、食べ物に対するアレルギーは、ほぼゼロ、
唯一、「エビを食べるとカラダが反応して少しかゆくなるでしょう」
とのことでした。
(え?エビなんて、毎日そんなにたくさん食べるものじゃないし、少しかゆくなるって言いよったけど・・・これは相当かゆいぞ~)と
私は結果を信じられない気持ちでした。
そして、先生からのアドバイスは、
「アトピーの人は、皮ふが弱いので、肌をきたえるために毎日、水かぶり(カラダに水をかけること)をしましょう、同時に精神的にもきたえられて良いですよ」とのこと。
私は(えっ?水かぶり??)とおどろきましたが、
さっそく、先生に言われた通り、私は毎日のお風呂の時に、‟水かぶり″を始めました。
第5話「水かぶり」へつづく…