白砂糖や合成甘味料の怖さを知り、母と私は、現在でも白砂糖は全く使わない食事作りを実践しています。
最初は、砂糖を使わなくても本当においしい料理ができるのかと、母も私も半信半疑でした。
でも、農薬や化学肥料を使用していない野菜と、本物の調味料を使って作られた料理は、素材本来の味が感じられて大変おいしいもので、今では砂糖を使わないことが、ごく当たり前のこととなっています。
私は、自然で素朴な味が分かるようになり、市販されているスナック菓子などの化学調味料をたくさん使ったお菓子は、不自然でおいしくないと感じて、食べなくなりました。また、不思議と甘いものもそんなに欲しいと思わなくなりました。
もしかしたら、「合成甘味料中毒」から解放されたのかも知れません。
「砂糖を憎み、塩を愛す」、この言葉は、赤峰さんが私たちによく言って聞かせてくれた言葉です。
「なずな食養庵」にいる間、私は人間のカラダにとても大切な、塩のことについても聞いてみました。
赤峰さん 「命をはぐくむ海水からとれた塩は、植物のエキスであり、命のエキスなんよ。そんな大切な塩を、世の中の人たちは今、どうして敵視するんやろうなぁ。『減塩、減塩』と騒ぎよるけど、減塩するべきなのは、今だに流通の大半を占めている化学塩*(ナトリウム99パーセント)に限っての話なんよ」
私 「ということは、化学塩は減塩した方がいいんですね?」
赤峰さん 「そうやな、でも化学塩は減塩どころか、一粒も口にせんほうがいいんよ。化学塩が入っている食品も食べん方がいい。ナトリウムの純度を上げたばかりに、ミネラルを失い、本来の塩の姿から大きくかけ離れたものになってしまったんよなぁ。化学塩は高血圧や、結石の原因にもなっとるんよ」
私 「そうなんですね・・・じゃあ、海からとれた本物の塩やったら、減塩せんでもいいということですか?」
赤峰さん 「その通り。本物の塩はたくさん食べような。本物の塩なら、みんなが恐れている塩の摂りすぎは絶対にないんよ。必要ない分は尿から出ていくし、Hちゃんも食べてるから分かると思うけど、たくさん食べようとしても、自分に必要な分以上は食べられんもんなんよなぁ。アトピーの人も、病気の人も、塩不足で酸性に傾いた『陰』のカラダになっとるんよ」
私 「私もアトピーやから、塩不足なんやなぁ・・・」
赤峰さん 「そうやな、Hちゃんも日本の海からとれた自然海塩を料理にたくさん使って、塩の素晴らしいアルカリ性によって酸性を中和し、内臓をひきしめ、血液を浄化して、病気を呼び込みにくいカラダを作っていこうな!」
私 「はい!」
赤峰さん 「ところで、塩が切れる(なくなる)と、人間のカラダはどうなってしまうのか、Hちゃんは知っとるかい?」
私 「いいえ。どうなるんですか?」
私は塩切れというものの怖さを、その時に初めて知ったのでした。
第23話「塩の大切さを知る」へつづく…
*化学塩・・・イオン交換膜製塩法による化学工業塩(ナトリウム99%以上の過精製塩)、いわゆるスーパーなどに食塩と書いて100円ほどで売っている塩のこと。

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はじめましてのかたへ、よろしければまたのぞいてみてくださいね♪ ふうよしママ