回想録 第21話「砂糖の話を聞く」

次の日、私たちは断食を終え、玄米のおかゆ、おひたし、おみそ汁、たくあんなどの回復食をいただきました。

午後からは、晩ごはんの準備のために、野草を摘みに行きました。

私は赤峰さんに教えてもらいながら、畑の辺りにたくさん生えている、なずな、のびる、すいば、からすのえんどうなどを摘みました。

なずなとからすのえんどうは天ぷらに、のびるとすいばは、みそ和えにしてたくさん食べました。

私は、野草には実はこんなに食べられるものがあったのであるということに驚いたのと、普段なかなか食べられないものを食べることができて、嬉しかったのをおぼえています。

晩ごはんが終わったあと、一緒に宿泊していた人が部屋のテレビをつけて見ていました。

するといきなり、おいしそうなアイスクリームのコマーシャルが流れてきたのです。

皆は一斉にそのコマーシャルに目が釘付けになってしまい、その中の1人の女の人が、

「こんなのを見ると、誘惑に負けて食べちゃいそうやわ~」と言いました。

(確かに、目の毒やなぁ)と私も思いました。

その様子をニコニコしながら見ていた赤峰さんは、白砂糖についての話をしてくれました。

「今見たようなアイスクリームの中には、白砂糖や合成甘味料がたくさん入っとるんよなぁ。過剰な糖分は、カラダの中のもっとも大切なカルシウムとくっついてしまうけん、カラダがカルシウムを吸収できんようにしてしまうんよ。特に、アトピーの人はカルシウムが欠けているから、糖分は摂ったらいけんよ。

砂糖は、カラダの細胞を緩めて、冷やしてしまう。それに酸性食品じゃから、病気を呼び込みやすいカラダをつくってしまうんよ。」

「それと、栄養面だけでいうと、糖分はわざわざ摂らんでもいいものなんよ。私たちが食べたデンプンは、唾液の中の酵素ジアスターゼっちゅうものが糖に変えてくれるからなぁ。人のカラダは糖分を求めるもんやけど、本当はジアスターゼが作ってくれる糖分だけで十分なんよ。

それなのに、次から次へと糖分を摂っていると、カラダが糖分を作るのをやめてしまう。そうなると、『合成甘味料中毒』におちいってしまうんよ。白砂糖や合成甘味料に含まれている化学合成されたものが、私たちを中毒にさせてしまうんよなぁ」

宿泊している人たちは皆、真剣に話を聞いていました。私も白砂糖や合成甘味料の怖さは知っていたつもりでしたが、この話を聞いて改めて、もっと気をつけなければと思いました。

赤峰さんは話の最後に、

「Hちゃん(私のこと)たちは、食養生の間(玄米・自然食を実践している間)は糖分のあるものは食べられんけど、アトピーが改善したら、自然の恵みである本物の砂糖*を、時々の楽しみとして食べる分にはまったく大丈夫じゃから、がんばろうなぁ」と励ましてくれました。

私は、食養生を始めてから、糖分の入っているものをほとんど摂らないようにしていましたが、不思議なことに、以前ほどは甘いものを欲しいと思わなくなっていることに気づいたのでした。

第22話「砂糖を憎み、塩を愛すということ」へつづく…

*本物の砂糖・・・黒砂糖、きび砂糖、てんさい含密糖、和三盆糖、麦芽糖、いも飴など、無農薬・無化学肥料で化学合成されたものをいっさい含まないもの

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