回想録 第20話「私とヴァイオリン」

私がヴァイオリンを始めたのは8才のとき。

近所に住む一つ年上の友達がヴァイオリンを持って家に遊びに来て、「きらきら星」を弾いてくれたことがきっかけでした。

やってみたい気持ちを両親に言いましたが、お金もかかるし、長くは続かないだろうから、と母は反対。

でも、家から歩いてすぐのところにヴァイオリン教室がありましたし、そんなにやりたいなら、ということでやらせてもらえることになりました。

元々私は音楽が好きだったので、練習も、あまりイヤにならずに続けられました。

特に、アトピーの症状が出るようになってからは、ヴァイオリンを弾くことで、ずいぶんと気が紛れて助かりました。

まだまだ下手で恥ずかしいほどの腕前でしたが、‟私はヴァイオリンが弾けるんだ“という自信のようなものがあるおかげで、アトピーである自分に負けないでいられたのだと思います。

もしかしたら、私にとってヴァイオリンは、「心のよりどころ」となっていたのかも知れません。

私の家はあまり裕福ではありませんでしたが、両親ががんばって働いて、あきらめずに私にヴァイオリンを続けさせてくれたことに、今でもとても感謝しています。

さて、話は元に戻って、この日は断食2日目の朝。

とても良い天気で、すがすがしく、本当に気持ちの良い日でした。

辺り一面、自然のままの畑の中に、私はたった一人でいました。

譜面台を立てて、私はさっそく、練習を始めました。

周りは畑だらけで、「うるさい!」なんて言う人はどこにもいなかったので、思い切り、好きなように弾けました。

ただ、アトピーの症状が首に出ていたため、ヴァイオリンを弾く時に楽器が首の傷に触れ、ハンカチなどを当てていても、痛みが伴いました。そのために、あまり長時間の練習はなかなか出来ませんでした。

そのうち、赤峰さんが様子を見に来てくれました。

その時に何を話したかは覚えていませんが、赤峰さんは私が楽しそうにヴァイオリンを弾いている姿を見て、とても嬉しそうな顔をしていたと思います。

私は午前中いっぱい、休憩しながら練習をして、「なずな食養庵」へ戻りました。

第21話「砂糖の話」へつづく…

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