回想録 第25話「音楽と私の父と」

私が「なずな食養庵」から家へ帰ってしばらくたったある日のこと。

ふと鏡を見ると、私は自分の、かさぶたのように硬くてゴワゴワしたほっぺたや首の皮ふの中から、新しくてキレイな肌が見えているのを発見したのです。

以前のように、皮ふの内側から膿のような、黄色い汁が出てくることが少なくなってきていましたし、布団に入っても、かゆくて眠れないということがほとんどなくなってきていました。

うれしいことに、本当に少しずつでしたが、症状が改善の方向に向かっているようでした。

ところで、私の中学校での生活はといいますと、私はあまり特定の友達を持っていなかったので、いつも1人でいることが多く、昼休みは毎日、図書館へ行っていました。

探偵小説が大好きな母の影響で、読むものはいつも‟コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズ”や、‟アガサ・クリスティーのポアロシリーズ”でした。

オー・ヘンリの短編小説も大好きで、その頃は海外文学にハマっていました。今でも相変わらず好きで、時々読んでいます。

中学校での部活は、ある友達の誘いで卓球部に所属していましたが、半年程で辞めてしまいました。

学校から帰ると、もっぱらヴァイオリンの練習。

私の師事した先生が結成した、ジュニア弦楽オーケストラに所属し、私は同じ門下生の先輩たちのようにもっと上手になりたくて、学校の宿題もあまりせずに、練習ばかりしていました。

その頃、私の父がチェロを習い始めてどんどん上達し、一緒にオーケストラで弾けるようになっていました。

後で父に聞いた話によると、その当時は仕事がヒマな時で、午前中、なんと3時間くらい毎日練習していた、とのことでした。

私はびっくり。「当時の私よりたくさん練習してるやん。上手になるはずやね~」と父に言うと、笑っていました。

その頃の私は思春期で、無意識に父のことを避けるようになっていましたが、父は私との時間を少しでも作りたくて、チェロを頑張ってくれていたようでした。

元々父は、大学のサークルでコーラス部に所属し、音楽が大好き。

結婚してからも地元の男性コーラス部に入り、現在でも活動を続けています。

そんな父と一緒に参加したジュニアオーケストラでは、毎年夏の定期演奏会で、モーツァルトの交響曲やベートーヴェンの序曲、映画音楽など様々な曲を演奏しました。

父のおかげで、充実した、とても楽しい日々だったと記憶しています。

ところが、勉強をそっちのけで、音楽に夢中になっていた私に、高校受験のことを考える時期がやってきたのです。

第26話「高校選び」へつづく…

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