私は、「なずな食養庵」での生活にだんだん慣れてきました。
初めての断食が終わり、赤峰さんに教わりながら、玄米・自然食を実践していくことになりました。(詳しくは、アトピーやアレルギー症状を改善させる食事のしかたをご参照ください)
私は、(今まで食べてきたものを、まったく違うものに変えるというのは、けっこう勇気がいることなんやないかな…)と思いました。
母は、今までの常識をくつがえされたようで、とてもおどろいていました。
「煮ものを作る時に砂糖を使わんなんて、信じられん!」とよく言っていました。
でも、農薬や化学肥料を使用していない野菜を使って調理した煮ものは、野菜そのものの香りや味が濃く、砂糖を使わなくても自然の甘味があって、とてもおいしいものでした。
特に、ニンジンが別物でした。香りが強く、甘いのです。
そのニンジンを、ジュースにして飲ませてもらいました。(ニンジンだけなのに、なんて、おいしいんやろう!)と感動したのを憶えています。
「人間は食べたもので出来ている、‟食べ物のお化け″なんじゃよ」と赤峰さんは言いました。
「食品添加物や農薬、化学肥料がたっぷり入ったものを食べ続けた結果、アトピーやアレルギー症状、その他のさまざまな病気となって、私たちのカラダに現れてきている。
Hちゃん(私)は、あなた自身のためと、周りの人たちのために、身をもって天からのメッセージを伝えてくれている天使なんよ」と言われました。
私は驚いたと同時に、ちょっと嬉しくなりました。
今までは、(なんで私ばっかりがアトピーなんやろう?こんなにかゆくて辛い思いはなんで私だけなん?)と何かを責めたい思いでいっぱいでした。
赤峰さんは言いました。「アトピーでない人は他の形でカラダに現れるのかもしれないし、もう現れているのにまだ気づいていないのかもしれない。
この世に生まれた使命が違うから。試練は、その人にとって一番いい形で現れるんじゃないんかな」と。
アトピーである自分が嫌いだった私は、赤峰さんのこの言葉を聞いて、少しだけ自分のことを誇りに思えるようになりました。
第14話「アトピーの人は‥」へつづく…。

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はじめましてのかたへ、よろしければまたのぞいてみてくださいね♪ ふうよしママ