この世の中の全てのものは、反対のものが1つとして存在している、ということに気が付いた人がいたそうです。
今から五千年も前に中国にいた、伏義(ふっき)という人です。
反対のものが1つとして存在しているもの
反対のものが1つとして存在しているもの、例えば、
昼と夜、夏と冬、男と女、動物と植物、暑いと寒い、長いと短い、重いと軽い、広がると縮む、乾燥と湿度、消極と積極、垂直と水平、空間と時間、精神と肉体、愛と憎しみ、生と死、戦争と平和、気体と固体・・・など限りなくあります。
これらはお互いになくてはならないもので、片方があるから、もう片方も存在するということです。
このような正反対のものはお互いに片方が盛んになったり、衰えたり、消えたり、現れたり、交歓しあったり、転換しあったり、闘ったりしているのだということも伏義は発見したそうです。
そしてどちらも同じ力が潜んでいることも発見し、この潜んでいる力に名前をつけました。
それが陰と陽です。
私たちが食べているものにも、陰のものと陽のものがあるそうです。
「野菜にまつわる陰陽の10の法則」
私は、自然食を勉強した際に「野菜にまつわる陰陽の10の法則」というものを教わりましたので、ご紹介したいと思います。
①地上から上に伸びてゆくもの、早く伸びるもの(きゅうり、すいかなどのつるもの)「陰」はカリウムを多く含み、カラダを冷やす。(他に、トマト、なす、ピーマンなど)
②地下へ深く伸びてゆくものほど「陽」が強く、ナトリウムを多く含み、カラダを温める。
③太陽に向かって伸びてゆくものは「陰」、太陽に反発して地下に逃げるものが「陽」。
④じゃがいものように、太陽の光を受けて青くなるものは「陰」。
⑤ごぼう、ニンジンのように光が当たっている部分が赤黒くなるものは「陽」。
⑥色は赤、黄が「陽」、白は中庸、緑は「陰」。
⑦夏が旬のものは「陰」、冬が旬のものは「陽」、春と秋が旬のものは中庸。
⑧砂糖水(カリウムを多く含む)は凍結が早い→甘党はしもやけができやすい。(「陰」)
塩水(ナトリウムを多く含む)は凍結が遅い→塩党はしもやけができない。(「陽」)
⑨かたいものは「陽」、やわらかいもの、ねばねばするものは「陰」。
⑩ナトリウムの多い冬野菜は凍結しても死なない。
カリウムの多い夏野菜は凍結すると細胞膜が破れて死んでしまう。
大切なのは「中庸である」ということ
体が「陰」になった時に病気になりやすいこともあって、たいていの人が「陰」を悪者扱いしてしまうようですが、「陰」にしろ「陽」にしろ、どちらに傾いてしまってもいけないということです。
大切なのは中庸(陰と陽の真ん中、片寄らず中正)であるということです。
「これは陰か?陽か?」とばかり考えて頭でっかちにならないように気をつけたいですね♪
自然の摂理に従い、住んでいる土地の季節の食べ物を、一定の範囲内でいろいろと食べることが、陰陽のバランスを保つ近道だそうです。
参考文献:兎龍 都著『陰陽ことはじめ』、赤峰勝人著『アトピーは自然からのメッセージ』
「陰陽」のお話【人体編】~人体にまつわる陰陽の法則~もおすすめ記事です。
どうぞご覧ください♪
【ふうよしママのおすすめコーナー】
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